離婚問題に強い弁護士をうまく探す方法

現在、離婚するカップルの9割は協議離婚です。
協議離婚とは、ふたりで話しあって離婚を決めることです。

協議が冷静にできないような状態であれば、まずは調停を試みることになるでしょう。

この時点では必ずしも弁護士が必要、というわけではありませんが、アドバイザーとして弁護士に相談しておくことで離婚のために必要な物事を整理して進めることができます。
当事者同士だけではこじれてしまう離婚のことも、冷静に判断してくれるのが弁護士に相談するメリットです。

離婚の弁護士なんて誰でもいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、そうではありません。

依頼する弁護士によって、財産分与や慰謝料などの内容が大きく変わってきます。
つまり、弁護士を誰にするかによって、離婚で悔しい思いをするか否か、離婚後、経済的な問題に苦しめられるか否か、が大きく変わってくるのです。
とはいっても、弁護士の知り合いなんていない、という方が大半でしょう。

ということで、今回は、離婚問題に強く頼れる弁護士の探し方を簡単に解説していきます。
離婚を考えている方は、ぜひ本記事を参考に弁護士を探してみてください。


離婚問題に強い弁護士を探す手段とは?

離婚問題に強い弁護士を探す手段はおもに4つあります。

1 法テラス

法テラスは国が作っている弁護士紹介システムです。
法テラスに連絡をすれば、離婚問題に強い弁護士が見つかります。所得制限はありますが、無料で相談ができる場合もあります。
しかし、無料相談の場合は、離婚問題に強い弁護士に当たるとは限りません。
弁護士をつける前の段階で、とにかく法律相談がしたい、という場合は、法テラスに連絡してみるとよいでしょう。
通常、弁護士の相談料は30分5千円ほどですが、所得制限の範囲内の年収の場合、無料で法律相談をすることが可能です。

2 地元の弁護士会のホームページ

地元の弁護士会のホームページを検索してみましょう。


弁護士は、絶対に弁護士会という会に所属しなければならないシステムです。
弁護士会のホームページから、離婚に強い弁護士を見つけることができる可能性があります。
地元の弁護士会のホームページなら、家から近い弁護士を探すこともできるので便利です。

3 友人・知人のクチコミ

友人、知人の口コミを利用するという手もあります。腕のいい弁護士は口コミで広がります。
ただし、腕のいい弁護士だといっても離婚問題に精通していない弁護士なら、意味はありません。

例えば企業弁護ばかりしていた弁護士は、いくら優秀でも、離婚問題に関しては離婚問題を多数取り扱っている弁護士よりも腕は落ちます。
かならず、離婚問題を専門にしている弁護士に依頼しましょう。

4 ネットの検索サイトや弁護士の紹介サイトから

ネットの検索サイトや弁護士の紹介サイトから探すのもありです。


しかし、ネット検索では、自社の宣伝ばかりが目に入りがちなので、公平な目で優秀な弁護士を選ぶのが難しいのが現状です。

検索サイトや紹介サイトを参考にするのもいいですが、鵜呑みにせず、かならず自身の目で相談してみてから決断しましょう。


離婚する際の弁護士の選び方とは?

次に、離婚する際の弁護士の選び方についてみていきましょう。

1 弁護士の専門分野や実績を調べる

もっとも大切なことは、離婚問題について詳しい弁護士であることです。


気になる弁護士がいる場合は、まずその弁護士の専門分野や実績を調べましょう。
また、直接、離婚問題をどれくらい取り扱ってきているのか、についても質問しましょう。

2 相性が良いかチェックする

弁護士と依頼人とは、信頼関係を築き上げる必要があります。
第一印象で信頼できないとか、いけすかないとか、なんとなく違うと感じた弁護士を雇うのはやめましょう。


弁護士にはプライベートな部分までさらけだし、タッグを組む必要があります。
話しやすく、信頼できそうな弁護士を選びましょう。

3 料金体系を確認する

料金体系を確認し、相場よりもあまりに高額すぎる弁護士は避けたほうがいいでしょう。
また、そもそも料金体系がわかりにくく、料金に関する説明に曖昧な点が多い場合は、安心して依頼できませんから避けたほうがいいでしょう。


料金に関して、どんな些細な疑問にもしっかり答えてくれる弁護士なら安心です。


信頼できる弁護士を見極めよう。

弁護士選びはとても大切です。
弁護士との信頼関係が築けず、途中で弁護士を解雇して、新しい弁護士を雇う人もいます。


しかし、そうなれば時間もお金も余計にかかります。どうせなら、最初から気があう離婚問題に精通した弁護士を選びたいですよね。

そのためには、1回目の相談で、しっかりと弁護士との相性と専門性を見極める必要があるのです。
「相手は弁護士を雇ったけれど、自分は雇わなくていい。弁護士なんて、なんだかおおげさだ。おおげさにしたくない」と思われる方でも、弁護士はいるにこしたことはありません。
法律は複雑すぎて、一般的な素人が数日ですべてを理解することはできないでしょう。子どもがいる場合はとくに、子どものためにも、きちんと弁護士をつけて、正々堂々と決着をつけましょう。