弁護士コラム

ずさんな破産申立をしている司法書士に注意

2004年11月4日

都内の自営業者Aさん(男性・37歳)は、平成15年9月、サラ金業者10社に対する389万円の支払ができなくなって都営地下鉄の広告で知った司法書士法人に自己破産の申立を依頼しました。
司法書士法人は10月に東京地裁に自己破産の申立書を提出しましたが、裁判所は不審を感じて、Aさんに東京3弁護士会の四谷法律相談センターに行くように勧め、四谷のセンターでクレサラ担当弁護士が改めて事件を受任しました。 クレサラ担当弁護士が改めてAさんの債務を調査したところ、Aさんの借入債務を利息制限法に照らして引き直すと71万円程度に過ぎず、反対にサラ金業者からは121万円もの過払金が返ってくることになりました。要するに、この司法書士法人は債務超過でないAさんを破産させようとしたことになります。
このクレサラ担当弁護士は、過払金121万円を回収して借入金71万円を完済して無借金状態にした上で破産の申立を取り下げ、更に、この司法書士法人に債務不履行(債務超過についての調査不足)に基づいて支払済の報酬20万円の返還を求める裁判を東京地裁に申し立てました。この司法書士法人は最初は争う姿勢を見せていましたが、何度かの期日の後の平成16年7月に結局は請求を認諾して20万円に利息・訴訟費用の全額を返してきました。
クレサラ担当弁護士は、以上の事実経過を踏まえて、11月4日に主宰していたI司法書士の懲戒を横浜法務局に申し立てました(司法書士法人は認諾の直後に解散をしているため相手方はI司法書士個人ということになりました)。
特に地方では司法書士が市民の債務整理の重要な担い手となっています。しかし、首都圏では派手な広告で依頼者をかき集め、事件処理を事務員に任せきってずさんな破産申立などをしている司法書士が数多く目につくことも残念ながら事実です。
現在、このクレサラ担当弁護士は本件以外に本件と同様の裁判を3~4件程度処理しており、その他、司法書士から話し合いで賠償をさせたことがここ1年間で数件あるそうです。「司法書士が債務整理の事件を扱うためには能力も倫理観もある、ちゃんとした弁護士との提携が不可欠であり、稼がんかなの姿勢で機械的に事件を処理することがあっては絶対にいけないと思う」というのがこの弁護士の感想です。


コラム

2014年12月15日
クレジット・サラ金法律相談の効用
2014年07月29日
業者との和解について
2014年07月10日
弁護士に債務整理の依頼をするときは弁護士との個別の直接面談が原則です
2014年04月10日
個人再生手続
2014年02月26日
訴状や支払督促が来たら
2014年01月16日
目の前の借金問題だけではなく総合的な解決をお手伝いします!
2013年12月10日
破産手続って面倒な手続なのでしょうか?
2013年10月17日
債務整理と弁護士費用
2013年08月27日
「偽装質屋」にご注意!
2013年07月10日
ヤミ金業者からの借入について
2013年06月04日
「バックレた者」勝ちか
2013年05月13日
弁護士費用がご心配な方へ
2013年02月22日
法人や個人事業主の方の債務整理手続のご相談もお受けしています
2013年01月28日
債務整理をすると・・・
2012年11月19日
破産手続~債権者の対応について
2012年10月26日
自己破産だけは避けたい!というお気持ちの方へ
2012年09月30日
借金の原因
2012年07月31日
個人再生手続のおすすめ
2012年06月29日
任意整理後の弁済
2012年05月31日
任意整理のすすめ
2012年04月16日
破産事件における自由財産
2012年04月04日
名前を知らない業者から取立ての手紙が届いたときは(振り込め詐欺、架空請求、債権譲渡、保証など)
2012年02月01日
CFJ、プロミス、アコムは「悪意の受益者」(最高裁判決より)
2012年01月11日
治らない浪費
2011年12月15日
SFコーポレーション(旧三和ファイナンス)の破産手続きについて
2011年10月20日
こちらクレサラ相談センター受付係(vol.4)
2011年10月18日
切替をしたサラ金業者に対する過払金の請求
2011年10月05日
クレジットカードのショッピング枠の現金化について
2011年10月05日
過払金回収の相談について
2011年07月26日
武富士の会社更生手続について
2011年07月26日
こちらクレサラ相談センター受付係(vol.3)
2011年06月20日
こちらクレサラ相談センター受付係(Vol.2)
2011年06月16日
借金を完済したサラ金業者に対する過払金の請求
2011年05月30日
東日本大震災から2ヵ月
2011年05月09日
こちらクレサラ相談センター受付係(vol.1)
2005年04月28日
こちらクレサラ相談センター受付係
2004年11月29日
アコムに対する過払金返還訴訟の判決
2004年11月19日
ヤミ金業者に慰謝料の支払命令
2004年11月04日
ずさんな破産申立をしている司法書士に注意
2004年09月25日
21世紀の公証人制度を考える -日独公証人制度を比較して-
2004年07月13日
プロミス社員を詐欺未遂で告発
2004年06月01日
密着!弁護士の一日
相談の流れ

クレサラ電話相談

弁護士が10分程度の簡単な相談に応じます。(無料)
03-3237-6663(四谷)
03-3257-6663(神田)
月曜~金曜(休日を除く)午前10時から正午

携帯サイトはこちらから

相談センターの地図や住所などをご確認いただけます。